“地震予知困難”?「予測」と使い分け? [雑感]
予知困難?でも予測は出来るの??か
日本(地震学会?)は、この50年観測態勢強化として多額の予算を注ぎ込んできているが、未だ予測された地震なし??何年も前からすぐ起きると言い続けているは地震は多数有り?今後、何をもって予測されたというのか不明??昨年の東日本大震災でも予測されず
*大辞林による 「予知」と「予測」は
予知:(1)物事が起こる前にそれを知ること。「火山の爆発を―する」「地震の―」
(2)〘心〙 超心理学の用語。超感覚的知覚の一。現在の科学では予測不能な未来の出来事を正しく知ること。また,その能力。
予測:将来の出来事や状態を前もっておしはかること。また,その内容。「米の収穫高を―する」「―がはずれる」
(大辞林も引用例を変更か?)
「地震の研究者で作る日本地震学会は「現在の地震学では、時間と場所と大きさを特定する地震予知は非常に困難で、予知できるという誤解を与えないよう、予知と予測ということばを使い分けるよう努めていく」とする行動計画を発表しました。」
*地震発生を科学的に計測して、発生を予告(予知)できない?ので、過去何千年前からの地震発生した記録・現象を元に、地震を予測する?地震学では、地震の発生現象を検知・予知できないので、過去の事例により統計学によりそろそろ発生しても可笑しくないと、地震発生を予測する?か、今までも何時発生しても可笑しくないと数十年言い続けている地震(その間2、3回を起きている??はずが)が数多くあるが??また、一方突然発生した地震はさらに多い、発生時期や大きさを予測できるのか???
「日本地震学会は、北海道函館市で開かれている大会で17日、今後の学会としての行動計画を発表し、この中で「地震予知への取り組みを見直す」としています。
具体的には、去年3月の巨大地震をきっかけに、これまでの研究に多くの批判があったとして、地震が起きる場所と時間と大きさを特定する予知は現在の地震学では非常に困難だと位置づけました。
一方で、中長期的に地震が起きる場所や大きさなどの可能性を示す「予測」はできるとしたうえで、誤解を招かないよう、予知と予測ということばを使い分けるよう努めるべきだとしています。
そして、地震発生を予測する研究は今後も基礎研究として継続し、研究の現状を社会に対して丁寧に説明していく必要があるとしています。
学会内部の委員会の「地震予知検討委員会」は、誤解を招くとして名称を変更することにしています。
学会の会長で東京大学地震研究所の加藤照之教授は「広い意味で“予知”ということばを使ってきたが、予知ができるという誤解を招いてきた。現状の説明をするとともに、防災に貢献できる研究を続けたい」と話しています。
一方、学会は予知が不可能であることが証明されたわけではないとしています。
「東海地震」が起きると想定されている震源域の観測データを監視している気象庁地震予知情報課の土井恵治課長は「地震に先立って、いろいろな変化を捉えて、地震を予測する可能性が少しでもあるなら、気象庁としては地震予知の情報を出せるように取り組んでいくということが、これからも大事だと思っている」と話していました。」
「地震の「予測」 将来は可能に?
地震予知に関する研究が本格的に始まって、ことしで50年になります。
日本地震学会は、今後の研究の方向性を探るシンポジウムを開き、地震を「予知」できるかどうかについては専門家の間で意見が分かれましたが、時期や場所をある程度絞り込む「予測」は、将来、可能になるという意見が大勢を占めました。
このシンポジウムは、日本地震学会が北海道函館市で行っている大会に合わせて開催し、地震学者およそ500人が参加しました。
地震予知の研究が本格化するきっかけとなった、「ブループリント」と呼ばれる専門家の提言書が発表されてことしで50年になることから、今後の地震予知研究の方向性について議論しました。
この中で、東京大学大学院のロバート・ゲラ-教授は、これまで観測網を強化してきたが地震を予知できた事例はなく、このまま研究を進めても予知にはつながらないと主張しました。
一方、政府の地震調査委員会の委員長などを務めた津村建四朗さんは、地震や地殻変動などの観測はメカニズムの解明につながっているとして、今後も予知を目指して観測態勢を充実させていくべきだと述べました。
このあと行われた討論では、地震が「予知」できるかどうかについては意見が分かれましたが、場所や時期をある程度絞り込む「予測」は、将来、可能になるという意見が大勢を占めました。
日本地震学会の会長で東京大学地震研究所の加藤照之教授は、「地震予知研究は、まだ基礎的な研究の段階だが、実用化に向けて研究を進めていきたい」と話しています。
地震予知研究の50年
今から50年前の昭和37年、日本の地震学者のグループは予知研究の進め方や将来像を記した提言書を発表しました。
後に「ブループリント」と呼ばれた提言書には、「観測網を整備すれば10年後には地震予知に十分な信頼性を持って答えることができる」などと記されています。
これをきっかけに、3年後、国は「地震予知計画」を策定し、本格的な研究が進められることになりました。
その後、昭和51年には東海地方で大地震が起きるおそれがあるという「東海地震説」(未だ無し)が発表され、国は、直前の予知によって被害を防ぐための法律を定め、観測態勢を強化しました。
地震予知に対する期待が高まり、ナマズなどの生物の行動と地震との関係を探る取り組みなどさまざまな分野で研究が活発になりました。
しかし、国の予知計画が始まって30年後の平成7年、阪神・淡路大震災が発生しました。
このため国は地震研究の態勢をさらに強化し、世界に類をみない観測網を整備しましたが、去年3月、東北沖で発生した巨大地震を予測することができませんでした。
地震研究に取り組んできた専門家の間からも予知を目指すというこれまでの研究のあり方に疑問の声が上がるようになっていました。」
「予測できなかった超巨大地震
苦悩する地震学者たち
『地震学は敗北した』。東日本大震災発生後、はじめて開かれた10月の日本地震学会のシンポジウムは、異例の“敗北宣言”で幕を開けた。世界最高水準を自負してきた日本の地震学は、なぜマグニチュード9.0の大地震を予測できなかったのか。研究者に動揺が広がっている。阪神・淡路大震災の後、大地震の長期予測に向け、力が注がれた地震のメカニズム研究。大陸の下に潜り込むプレート境界面にある“固着していて地震の時に大きくずれる部分(アスペリティ)”の研究が進み、地震が発生する場所と規模については、ほぼ実用的な予測が出来る“はず”だった。しかし、今回の大地震は、場所も規模も研究者の予測を大きく外れるものだった。今、地震学者達は、地質学や測地学など異分野とも連携した新たな模索を始めている。来る大地震にどのように向き合うか?再起に向けた取り組みを見つめる。 」
去年3月日本を襲ったマグニチュード9.0の超巨大地震。
その発生を予測できなかったことに地震学者たちは大きな衝撃を受けました。
なぜ、超巨大地震を予測できなかったのか。
研究者たちへの調査から浮かび上がってきたのは、よりどころとしてきた理論の限界。
そして、日本ではマグニチュード9は起こるはずがないという思い込みでした。
どうすれば想定外をなくすことができるのか。
今、進められているのは異なる研究分野との連携です。
地質学が突き止めた大昔の津波の痕跡。
過去数千年のデータをもとに新たな巨大地震の可能性を探っています。
マグニチュード9の衝撃を受け、苦悩する地震学者たち。
その再起に向けた取り組みを追いました。」
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